2007年エイブルワンで安田記念に騎乗した経験もある豪州のG1ジョッキー、ノエル・キャロウ氏(50)は人種差別発言を繰り返す動画が流出し、騎乗ライセンス停止という処分を受けることになりました。
問題の動画は2本存在し、いずれもN.キャロウ氏が撮影。正確な撮影日は不明ですが1年ほど前とされています。
1本目の動画
昼間に撮影された1本目では自転車で歩道を走行中、3人に向かって罵声を浴びせながら接近。
「こいつらを見ろ」と発言しつつ、3人の隙間をすり抜ける形で進入。注意を受けると、極めて攻撃的な言葉とともに、黒人差別用語を繰り返す場面が映されていた。
2本目の動画
夜に撮影されたもう1本ではピザを手にしたN.キャロウ騎手がホームレスの男性に近づき、執拗にピザを勧めながら「シャワーを浴びろ、くせえんだよ」と言い放つ様子が撮影されていた。
男性から「お前、どうかしてるんじゃないか?」と問われると、キャローは「番組に出演してくれて、ありがとう」と締めくくり、動画は終了。
これらの動画は当初非公開で共有されていましたが、のちに豪州の競馬メディア「Racenet」を通じて流出。これによりクイーンズランド競馬公正委員会(QRIC)が正式に調査を開始しました。
騎乗ライセンス停止に
QRICはこの動画に関してN.キャロウ氏に対して「競馬のイメージを損なう行為」に該当するとして2件の違反行為を正式に告発。本人の弁護準備のため聴聞は一時中断されたが、結論が出るまでのあいだN.キャロウ氏の騎手免許は全面的に停止されました。
過去の問題行動
2000年代後半、シンガポール・マレーシアで騎乗中に、偽造パスポートを所持していた疑いでマレーシアで拘束された経歴があります。
また、今年5月にはドゥームベン競馬場のジョッキールームで同僚との乱闘騒動を起こすなど、直近でもトラブルを起こしています。
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