1906年に建設され、オランダ唯一となるデュインディヒト競馬場が、アムステルダムを拠点とする不動産投資会社「ヴィラ・ベティ」によって買収されたことが発表されました。
同社は競馬場の改修工事に加え、敷地内に46戸の高級戸建て住宅を建設する計画を進めているといいます。
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近年は赤字続き
映画上映会やアンティーク市場などのイベントを開催してきたものの、来場者数の減少と施設の老朽化によりオランダ競馬は衰退。
現在は数百万ユーロの負債を抱えている状態です。
今年の7月下旬には競馬場を売却する話もありましたが、今回の買収契約によって中止されました。
反対と賛成の声
この突然の契約成立に対し「売却によって景観保全を脅かす可能性がある」と警告する声もあがっています。
地方政党Lokaal Wassenaarは「デュインディヒトは美化されたギャンブル宮殿に過ぎず、もはや公的支援に値しない」と厳しく批判。
一方で対立する地方政党voor Wassenaarは、この売却を支持しています。
同党は「ヴィラ・ベティは敷地内の緑を多く残す計画だ。他の開発業者なら土地を10年放置したあと、1,000戸の住宅を建てかねない。それに比べれば、緑地付きの高級戸建て住宅46戸は望ましい選択だ」と述べています。
参考記事:Developer steps in to rescue historic Duindigt racecourse

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