フィリピンのバダンガス州で2022年4月より20億ペソ(約50億円)を投じて建設が進められている新競馬場について、フィリピンジョッキークラブより最新情報が発表されたのでお知らせします。
新競馬場は7月にソフトオープンし、グランドオープンは12月14日「大統領ゴールドカップデー」に合わせて行われる予定であることが発表されました。
コースはアメリカの競馬場をモデルに
新競馬場はアメリカのデルマー・チャーチルダウンズをモデルに設計されており、コースは外回りは1周1,600m、内回りは1,525m(どちらもダートコース)。
排水性抜群のトラックで雨季対策も抜かりはないとのことです。
また照明設備も整っているためナイター開催も可能。
最大2,000頭が収容可能
開場後も工事は進められ、馬房の数は最終的に1,200(最大2,000頭を収容)まで増やす予定となっています。
現在900の馬房が完成しすでに400頭が収容されており、7月以降はアメリカ・オーストラリアから合計100頭以上の競走馬が到着する予定。
年間生産頭数は300頭〜400頭
国内で生産は行われているものの数は非常に少ないです。
これについてフィリピンジョッキークラブの理事ビライ氏は「状況的に繁殖が難しく、収益性が低い上、スタリオンや人材も不足しているため、輸入が唯一の解決策」とコメントしています。
そのためフィリピンの競走馬バイヤーはオーストラリアのマジックミリオンセールで積極的に購買を続けており、今後も輸入によって競走馬の数を増やしていくものと思われます。
売り上げは順調に伸びている
新型コロナウイルスのパンデミック以来、国内にあった3つの競馬場のうち2つが閉鎖されてしまいました。
しかしパンデミックが終息を迎えると売り上げは順調に伸びていき、昨年の「大統領ゴールドカップ」は過去最高となる5,000万ペソ(約1億2,500万円)の掛け金が投じられ、2024年の年間の売り上げは50億ペソ(約125億円)を超えました。
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