英国競馬5年で85,000人雇用危機・660億円減収の可能性-増税案の最終決定は秋に

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参考記事

Thousands of job losses and £330 million in lost revenue if ‘racing tax’ goes ahead, warns BHA

英国財務省が検討している「オンライン賭博税率の統一案(15%→21%への引き上げ)」を巡り、英国競馬協会(BHA)は新たな試算を発表しました。

初年度で2,700人以上、5年で最大85,000人の雇用が脅かされ、競馬産業は3億3,000万ポンド(約660億円)もの収入減が予想されるとして、強い危機感を示しています。

ヨークシャーだけでも今後5年間で3,700万ポンド(約74億円)の損失が見込まれ、調教師や厩舎スタッフ、さらには地域経済や観光業にも深刻な影響が及ぶと懸念されています。

BHAは「競馬税の廃止(#AxeTheRacingTax)」を掲げる請願活動を開始し、関係者やファン、国民に政府への政策再考を呼びかけています。

BHA暫定CEOのブラント・ダンシア氏は「この増税は競馬界にとって過去最大級の脅威。地方経済や雇用、そして英国の伝統文化を守るために、国民の支援が不可欠です」と訴えました。

地元の調教師や厩舎スタッフからも「産業が縮小すれば、現場の雇用に直接的な影響が出る」「地域経済やコミュニティ全体の持続性が脅かされる」といった不安の声が上がっています。

財務省はこの税率引き上げ案について秋の予算編成で最終決定を行う予定です。

競馬業界は政府が業界からの強い反対意見を真摯に受け止め、今回の提案を撤回するか、もしくは大幅に見直すよう強く求めています。

今後、政府がどのような判断を下すのか注目が集まっています。

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